時の旅人 アリソン・アトリー作
療養のため母の田舎の古い農場にやってきた、少女ペネロピーが主人公です。
ふとしたことから、16世紀のサッカーズに迷い込み、歴史上の事件に巻き込まれていきます。
過去と未来の”今”の時を生き、現実に自分の周りにいる人たち以上に、16世紀にいる人たちが実在の人のように思えてきます。
そして、16世紀にいる自分を本当にいるべき場所にいるのではと思いながら、16世紀と20世紀を行き来します。
どんなに想ってもあらがうことのできない歴史の事実に心を痛めながら、時を旅する冒険の物語です。
決してハッピーエンドではなく、せつなさが残る最後ですが、美しく心にしみてくるファンタジーです。
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