2011年6月4日土曜日

ふたりの世界

ふたりの世界                       ジョアン・リンガード作

ふたりの世界シリーズです。「ベルファストの発端」「バリケードの恋愛」「ロンドンの生活」「チェシャーの農園」「ウェールズの家族」の5冊です。

今年の5月にイギリスのエリザベス女王が100年ぶりにアイルランドを公式訪問したことが話題となりました。
北アイルランド問題は宗教だけの問題ではありませんが、無宗教の日本人にとって知らない人も多いと思います。

この物語の中で、なぜカトリックの人はプロテスタントのお祭りの太鼓の音を嫌うのか、なぜプロテスタントの子供たちはカトリックの壁に落書きをするのに、オレンジ色のペンキを選んだのか。

私は、この本を読むまで全く知りませんでしたが、どんどん物語に引き込まれていきます。

物語はまさに北アイルランドのベルファストで始まります。
通りをはさんで大人も子供もいがみあって生活をしていた時代に、プロテスタントの少女セイディーとカトリックの少年ケヴィンは出逢い、恋愛が始まります。

2人をとりまく人々も、2人を理解できず拒絶する人、理解し力になろうとする人、理解したいと思っていても、今までの慣習から抜け出せない人など様々です。

私は、特にケヴィンの弟ジェラルドとセイディーのかかわりが好きです。

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