2011年2月6日日曜日

バレエダンサー

バレエダンサー          ルーマ・ゴッデン作

私の好きな本の中でも上位にくる一冊を紹介します。

バレエダンサーをめざす姉弟の物語です。
娘をバレリーナにしたいという母親の愛と期待を一身に受ける姉クリスタルと、
五男で二つ下の弟デューンはもうこれ以上子どもはいらないと思っていた両親の元に生まれてきました。

才能に恵まれ、生まれた時から親に期待され、恵まれた環境の中で進む道を決められていた
クリスタルと、周囲から反対され理解を得られずに、自分で道を選んだデューン。

どちらの方が大変で険しい道だったのでしょうか。 私が初めてこの本を読んだときはデューンが
かわいそうだと思っていました。
でも何回も読み返すうちに、険しい道だったからこそ様々な試練に立ち向かえ、進む道のはっきり
したデューンに対し、周囲に期待され決められていた道だから、クリスタルは自分の意思や信念を見つけにくかったのではないかと感じました。

ぐいぐいと引き込まれ一気に読んでしまうお話です。 ぜひ一度は読んでみてください。

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